2020年8月31日 (月)

フィレンツェのサンタマリアノヴェッラ薬局

パンデミック前に行ったフィレンツェですが、いつもの仕事のついでに、今回はサンタマリアノヴェッラ薬局に寄りました。

日本にも支店があるようで、ご存知の方も多いかと思います。

1612年に薬局として認可を受けたドメニコ修道院の薬局で、17世紀には、早くもフィレンツェを訪れる人々が沢山、立ち寄る場所となったそうです。

詳しい記事は、薬局の日本語のHPもあるのでさておいて・・・

 

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これは、お店の外のウィンドーディスプレイ。オレンジの香水かな??

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入口。古い建物らしい重厚な佇まい。既にフワッとパフュームの匂いがします

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中に入ると、、、おお流石の本局

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写真撮影OKです。

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奥はTeaRoom。

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その通路の横の飾り棚には、歴史ある薬局の古のお道具たちが、、、

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で、そこで見つけたのでした。昔、EarlySummerで扱った、すり鉢を・・・!

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同じです!GINORI製のはず。。。

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古い建物らしく小部屋に分かれており、、、

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修道院らしく、キリスト受難のフレスコ画も保存されています。

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こちらの奥には、その昔、薬草を育てていたという中庭が、、、

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今度は、急ぎの寄り道でなく、ゆっくり来たいと思いながら、後にしました。

S.M. ノヴェッラ駅からも近く、GINORI本店も近くです。

2018年8月19日 (日)

セローネ・山間の小さな村の、ワイン試飲祭り

8月11日、Serrone (セローネ)という、小さな街のワイン祭りに行ってきました。

自宅から、車で1時間半ぐらい。イタリア半島の中央部の山間を目指します。
 
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ちょっと早めに夕刻7時過ぎには家を出て・・・ローマ松が並ぶ道のり。
 
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Serrone には、8時45分に街の広場に到着!山の上の小さな街?いや、村?
 
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山間の夕焼けもなかなかのもの。第一、涼し~いではありませんか♪
 
夕刻9時からの始まりだったので、私にしては珍しい余裕の時間設定です。
15ユーロを払って、ワイングラスを受け取ります。
 
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首から掛けて・・・
 
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これは帰宅してから撮った写真ですが、、、
 
この様に、18カ所のワイナリーリストとワイングラスをもらって、散策開始です!
 
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山間にへばりついたような村なので、まず上りです!
 
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最初のカンティーナ(ワイナリー)。
 
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ワインの他に、おつまみも用意されています。
 
村のご婦人の手作りブルスケッタです。素朴で美味しかったです。
ワインは、地元の赤と白が用意されています。
試飲に夢中で、ワインボトルの写真を撮るのは、すっかり忘れた私です。
 
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こんな、迷路のような路地を通り抜け・・・
 
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突然現れる、試飲所。 冗談ばっかり言って、みんなご機嫌~!
 
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やっと半分をこなしたところで、村の一番上の教会の広場に着きました!
 
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後は、幸いにも下りです。
 
こんな不思議な作りの回廊があるのも、イタリアの小さな村の魅力です。   
道順の目印は、蝋燭の灯されたお皿。
 
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18杯、飲み干しました。試飲で、そんなに注いでくれないので、楽勝です。笑。
 
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最後は、最初の広場に戻るように出来てます。
 
ところどころの、生演奏も嬉しい演出。
イタリア各地で行われるワイン祭ですが、この様な小さな村は、静かで落ち着いてて地元の人ばかりで、狙い目です。
 
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来年もまた来るね~。
 
この村は、赤はCesanese、白はPasserinaという種類で、アルコール度数14.5%を超えているものもありました。
 
イタリアのワインは、その土地がもたらす恵み。
それぞれの地域で味が異なります。
そして、悠久の歴史を誇る文化でもあります。
 
Salute!!(←サルーテ!乾杯の言葉・健康をも意味します。)
 しかし・・・飲み過ぎにはご注意です・・・
 
 

2018年8月10日 (金)

イタリア・トスカーナ地方の温泉巡り

さてさて、久しぶりの小さな旅。

今回は、イタリア・トスカーナ地方の温泉巡り。

イタリアは日本と同じく、火山帯がズドーンと走っており、溶岩が流れる活火山もあり、(シチリアのエトナ山やストロンボリ山)意外に知られてないのですが、各地に天然温泉があります。
 
トスカーナの骨董市のついでに、廻ってきました。
 
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いや~、8月の骨董市は暑くて暑くて、集中力が持ちません。
 
ディーラーさんたちも、木陰で昼寝してたりして、なんか起こすのも申し訳ない感じ。
 
今回は、引き取りなどの用事を済ませて、ざざっと見渡して、そそくさと・・・・
夕刻には、温泉だっ。テルメだっ。
 
最初に向かったのは、Rapolano Terme(ラポラーノ・テルメ)。
地名にテルメが付くくらいだから、、、と言っても、施設は2か所。
 
中には、いろいろな形の温泉プール。私的には、温水プールって感じで、面白くない。
抒情が無いんですよ!遊園地のプールみたいで。
写真も撮り忘れたので、ご興味のある方はこちらをご覧ください。
https://youtu.be/NgLDjHffySs
 
 
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しかし閉館時間までねばり、上記のテルメを出たら、もう夕暮れ・・・
 
直ぐ近くに宿を取ったので歩いて帰り、夕ご飯を食べてばたんきゅ!でした。
 
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翌朝も良く晴れて、さあ出発。
 
さて翌日は、まずBagno Vignoni(バンニョ・ヴィグノー二)
歴史はエトルリア時代にさかのぼり、かのロレンツィオ・メディチも訪れたという、アンティークな温泉施設を見に行くことに。
 
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今はもう入れませんが、今でもブクブクと温泉水が湧き出ている古のプール。
 
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古い建築にはやはりロマンが宿ります。
 
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なぜか圧倒的にドイツ人が多かったです。
 
ココにもホテルの所有する温泉プールはあるのですが、入場料が28ユーロ!
なので、あっさりあきらめて、お昼と散歩に。
 
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町並みは良く保存&整備されて、観光地ぽく無くて、ゆっくり滞在したいところ。
 
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古井戸の前でポーズ。しかし陽射しの強さ!日傘は持って来て、超正解でした。
 
と、散歩していると、あれ源泉水が流れてる??結構熱いし。
 
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向こうの遺跡は、昔あった4つの粉ひき小屋跡。
 
温泉水で、粉を挽いていた??
たどっていくと、崖の下に温泉水が落ちていて・・・
 
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男の子の立っている後ろから、崖の下に滝になって落ちてます。
 
全然知らなかったけど、下に温泉水の天然プールがありました。
屋外の天然プールは、無料なので、迷わず入ることに!
 
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一番上から流れ落ちて、下のプールはちょっとぬるめ。。。
 
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でも、8月の日中ですから、このくらいが適温。
 
50mプールの半分ぐらいの大きさですが、みんなのんびりしてました。
多分、あまり知られていない秘境天然温泉?です。
 
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底には、マッサージなどに使う泥が溜まっています。
 
これ、専門用語で何というのでしょう?
体に塗り付けると乾いて白緑色になり、ゾンビ遊びが出来ます。
 
期待してなかった天然温泉にも入れて、機嫌良く、次に向かいます。
車で30分ぐらい離れた、Bagni San Filippo(バンニ・サン・フィリッポ)です。
 
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温泉水の成分が波状にこびりついて滑ることは無いので、結構簡単に登れます。
 
森の中にありました。
この意外性が良いです。
引きが無いので全景が写りませんが、大きな岩山みたい。
白鯨のイメージかな。
 
ココも無料です。
 
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画面中央上で、手を振っております。
 
ココも、岩山の上から滝のように源泉水が流れていて、その部分は熱い(38度くらい)のですが、下のプールのところは、かなりぬるめです。
 
イタリア人は、熱いお湯に長くつかる習慣が無いので、、、このくらいがいいのかもしれません。
私は一番上でも、日本人的には丁度良い感じでした。
 
日中の暑さを避けようと、夕刻めがけて行ったのですが、みんな同じ考えのようで、18時頃でも結構賑わっていました。
 
子供にも良いかな、ここは。
岩山を登るのは楽しいし、小さなくぼみは子供サイズ。
 
童心に帰れた一日でした。
 
 
※ちなみに、もう少しローマ寄りにも、天然屋外温泉があります。
素晴らしく美しく撮ったビデオがありましたので、掲載しますね。
https://youtu.be/CPXUcnyFA9k
 

2018年8月 2日 (木)

イタリアB級?グルメを、橋の下で・・・

暑い夏の夕暮れ時、アリッチャ(Ariccia)という近郊の街に、名物のポルケッタ(豚の丸焼き)を食べに行ってきました。

B級なんて言ったら失礼かもしれないけど、かなり庶民的な食べ物。
夏祭りの屋台なんかでも、パンにはさんで売ってます。
 
ちなみに日本に行ったことのあるイタリア人に圧倒的に人気な、日本のB級グルメは、たこ焼き&明石焼き。
 
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ブリューゲルの絵に出てきそうな、中世そのまま見たいな席。
 
いつも行くこのレストランは、まず安いっ!早いっ!旨いっ!
この長テーブルに長ベンチという、何百年の伝統を守るインテリア?も、好感度高い。
開店直ぐなのでこんな感じですが、夜9時には、外にも行列が出来ていました。
 
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夕暮れの涼を求めて、人気の橋の下の席に・・・
 
アリッチャには有名な大きな橋が架かっていて、その昔結婚を認められない恋人たちが、大勢ココから身投げしたそうです。
 
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ポルケッタ。ローズマリーなどのハーブと岩塩で味付けされてます。
 
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サクサクのフォカッチャ付き。
 
肉類をほとんど食べなくなった私にも、ここのポルケッタは柔らかく、味付けも程良く、脂の乗り具合も適度で、美味しく頂きました。
 
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ズッパ・ディ・ファジョーリ(豆スープ)と、ブルスケッタ。
 
盛り付け?が、あんまりにも庶民的ですが、、、豆スープは夏も美味しいな。
木の椀に入ってれば、中世そのままね・・・
 
フレッシュトマトのブルスケッタは、夏の定番。
ローストしたパンに、生ニンニクの切り口を擦り付けるのがポイント。
 
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チェリートマトと、ポルチーニキノコのクリームパスタ。
 
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確かイノシシのひき肉のニョッキ。
 
パスタは半分盛で。
2種類、味わいました。
 
ニョッキは、ウエイトレスさんのお勧めで、ものすごーく、美味しかったです。
 
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給仕担当が、口頭で、今日のメニューを説明してくれます。
 
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テーブルのパンは食べきれなかったので、持って帰って翌日ブルスケッタに。
 
ハウスワインも、白赤飲んで、おなか一杯~。
日も暮れてまいりました。
 
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道沿いには、名物ポルケッタのお店が並んでいます。
 
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中央広場の教会は、ベルニーニの建築。すっきりとしたラインが美しい。
 
広場には、屋台も出て、ステージで生演奏。
その前でシニョーラたちが(大抵50歳代以上)ダンスを楽しんでました。
 
イタリアの小さな町の、寛いだ楽しい、週末の夏の宵でした。
 

2018年1月21日 (日)

ピノキオとパネットーネの箱

年末に、ローマ近郊で求めてしまった、アンティーク。

どう見ても、これは最初から私物でしょう。全然、売れそうにないもの。苦笑。
まずは、100年ぐらい前のパネットーネの箱。
 
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帽子の箱かと思う大きさ。
 
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リベルティ時代らしいロゴの文字。
 
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上面には、『ミラノの銘菓・Panettone』と書かれています。
 
実はこれは、当時、郵便でパネットーネを送るために作られた箱です。
今のように流通が良くなく、どこでも手に入るものでなくて、ミラノの、しかもクリスマスのお菓子であるパネットーネは、イタリアのみならずアメリカなどへの外国にも、この箱で送られたそうです。
 
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素材は、厚紙です。ビスで留められて、紐で持ちやすくなっています。
 
クリスマス前にミラノの叔父さんから贈られてくるパネットーネは、イタリアの地方の人にとってはお洒落な心躍るお菓子で、アメリカに移民した人たちにとっては、懐かしい郷土の味だったのかもしれません。
今では、日本でも、都心のデパートなどで売られているそうですね。
 
骨董市仲間のおじさんから、ミラノで見つけたという資料が送られてきました。
 
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同じ箱です。『歴史的な、世界的に有名なミラノのブランド』、となっています。
 
現在のパネットーネ。昔に比べて4分の一くらいの大きさ。
まぁ、昔は家族構成も4倍でしたから、こんなに大きくてもすぐ食べられちゃったのでしょうね。笑。
 
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大手Motta社の、オリジナルパネットーネ。
 
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オレンジピールと干し葡萄入りが、伝統のオリジナルレシピ。
 
この頃は、趣向に合わせて、チョコチップ入りとか、レモンクリーム入りとかも出ていますが、やっぱりこのオリジナルが、私は一番好きかな。。。
 
さて、2番目は、ヴィンテージピノッキオです。
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身長:30cm 生まれ:イタリアトスカーナ地方・1940-50年代
 
高かったんですよ!
迷ってたら、骨董市仲間のおじさん3人が、スマホのインターネットで調べてくれて、「赤一色の衣装のレアもんだから、、、」と、肩を押されて・・・
 
日本で1960年代のアトム人形に10万円以上の値が付くのと同じことで、イタリアの昔のおもちゃのコレクターアイテムです。
お店の人に聞いたら、フィレンツェのヴィンテージピノキオ専門店から分けてもらったそうで。確かに、アルノ川沿いにあります。ピノキオ専門店。何度か前を通ったことあるもの。
 
手描きの表情が可愛くて、以前購入して妹にプレゼントしてしまった(惜しいことしたな・・・笑。)ピノキオの版画とそっくりだし、、、状態もとてもいい。
 
ということで、手に入れました。
 
だいぶ昔に日本のJR??かなんかの広告でやってたペンギンみたいに、イタリアを旅行させて絵葉書的写真でも撮ったら、楽しいかなぁ~?
 
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『今日は僕は、お花に囲まれてま~す♪』
 
うふふふ。
いかがなもんでしょうか?
また一人でニタニタする楽しみが増えそうです。
 
 
 

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