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2010年4月

2010年4月27日 (火)

海老とズッキー二のスパゲッティ

さて本日は、友人のマルチェッロ氏の料理のご紹介です♪

彼は、家の近くのレストランのオーナーで、ワインの愛好家でもあります。
郷土料理はもちろん、ものすごく創造性の高いヌーベルキュジ―ヌ(あっ、これではフランス語ですね!イタリア語では、クチ―ナ・ヌォ―ヴォかな?)も、得意です。

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初夏の日差しにふさわしい、滋味溢れるスパゲッティと、それに良く合う白ワイン。

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ああ…写真を見てるだけで、、、パブロフの犬になります。
キレイな写真を撮ろうと苦戦している私に、『何やってんだ?早く食べろ!』と、お達しが・・・

実は、海老・蟹や貝が大好きな私。
高まるコレステロールも、見て見ないふり・・・アナタ、人生は短いのよっ!

このスパゲッティも、2種類の海老から滲み出る滋味がしっかりとからまり、ぺぺロンチーノ:唐辛子(←なぜかここでは魚介料理によく使います)の、僅かにピリリとするアクセントで、箸が・・・いやフォークが進みます♪

≪海老とズッキー二のスパゲッティ≫
材料:4人分
海老:8尾
小海老:20尾
スパゲッティ:320g
チェリートマト:12個
ズッキー二:2本
オイル漬けのアンチョビ:4尾←
辛味と風味づけに良く用いますが、無くてもOK
オリーブオイル・ニンニク・パセリ・ぺぺロンチーニ(唐辛子):適量

オリーブオイルに、ニンニク2カケを潰したものを弱火で炒めて、香りが出たらニンニクは取り除く。
ズッキー二は細切りにし、上記のオリーブオイルに入れて、塩少々をふる。
アンチョビを、細かく切って、上記の中に入れ溶かせる。
パセリを刻んで入れる。
4個のチェリートマトを、細かく刻んで入れる。
8個のチェリートマトは、ヘタを付けたまま、入れる。(飾り用)
海老と小海老と、種を取り小さく刻んだぺぺロンチーノ(お好みですが、大体2カケ位)を入れる。

・・・この間にパスタを茹でておく。・・・でも指定時間より3分前に、湯揚げする。

このソースに、パスタの茹で汁をお玉2杯分入れる。
フタを閉めて、5分強火で ソース内の材料を柔らかくし・・・そしてパスタを入れて、水分を飛ばしながら、パスタとソースがクリームのように絡まるよう、よく混ぜ合わせる。

お料理は何でもそうですが、これもタイミングが大事。
3分前に茹であげるパスタと、ソースの仕上がりの競り合いっ!

うまく出来た時の満足感は、またひとしお・・・*^^*うふふっふ*^^*

さて、このパスタに良く合う、≪Antonutti≫の白ワイン♪

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Visterrae・・・アロマーティコの名の通り、とても香り高く、熟成された白ワイン。
18ヶ月間、ボトルで寝かされています。

こちらのワイン、パスタと一緒に頂きました。*^^*
蜂蜜とエキゾチックな果実のような香り。口の中に含むと、その香りが長い間残ります。グラスを回すと、ワインの涙が出来て、グリセリン(油分)が多く含まれているのが分かります

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とても印象深い白ワインでした。女性好みだとも思います。1本35ユーロです。

もう1本、お勧めは・・・
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Sauvignon・・・2009年もののソーヴィニオン。アルコール度数12.5%で軽め。
爽やかな苦いレモンのよう・・・軽い魚介類の料理によく合う。1本20ユーロです。

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マルチェッロ氏。青空みたいな目と、気さくな人柄。見た目より照れ屋さん。笑。

イタリアの、まだまだ隠れた美味しいワインを、ぜひぜひ日本の皆さんに味わって欲しいそうです。
今回ご紹介したワイン、販売しています。
ご興味のある方は、お問合せくださいね。*^^*

 

2010年4月20日 (火)

バロックの怪獣庭園

ずっーと前から行ってみたいと思っていた、『怪獣庭園』に行ってきました。
怪獣と言っても、懐かしい我らがゴジラではなく、バロックの怪獣達です。

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こちらが、入口でーす♪わくわく・・・わくわく・・・わくわく・・・

聖なる森(サクロ・ボスコ)と呼ばれる欝蒼とした森の中にこの庭園は広がります。
実際行ってみると、『何で、こんな田舎に・・・?』という場所です。
16世紀、この土地の貴族だったオルシ―二公が建設したものですが、基本的にとても奇怪です。
この方もかなり変な、困った領主さんだったに違いありません。

Opop_020これ、何かに似ています。『不思議の国のアリス』の中の、何かに・・・?うーん・・・

Opop_031 西洋ドラゴンだっ!眼が点だっ!

Opop_029 巨岩を、くりぬいて作った『地獄の口』。中は、コツコツとノミの跡がしっかり残っています。

Opop_034 今は苔むして、自然と一体化し、静かな森の木漏れ日の中、時の長い流れを感じさせます。
後の家が、有名な『傾いた家』。

Opop_035 ただ単に傾いているのですが、中に入りしばらくすると、ガイドブックの云うとおり、平衡感覚を失いクラクラして、まっすぐ歩けなくなります。気分もだんだん悪くなってきます・・・
お調子者の私は、ついつい長居して、出口の階段で、危うく転げ落ちるところでした。(笑)


16世紀から、どれほどの訪れた人々を驚かし、夢想の世界に誘ってきたことでしょう?
その度に天の上で、オルシ―二公は、満足げに、ほくそ笑んでるんでしょうね・・・*^^*

さて、バロック好きの私が、もう一つ見たかった、近郊のランテ荘。
Opop_056 こちらも、謳うようなバロックの噴水がドラマチックで、うきうきします♪

Opop_057 『鎖の噴水』・・・まさしくイタリアンバロック的な、、、幾重にも連なり、響く、水の音・・・

流れる水の音に変化が付くように底面が工夫されていて、ひねりの利いた遊び心と、美しい無駄のない造形に、またまた唸ってしまった私でした。

車があれば、ローマから日帰りできます。*^^*

2010年4月13日 (火)

ルネッサンス時代の衣装

アパートの近くに、レオナルド・レオナルディという、かの天才のお名前を立て続けにした名前のシニョーレのお店があります。お店では、近くの浜辺に合いそうなサンダルやバック、洋服など置いているのですが、このおじさん、なかなかその名前に負けない、多才な人。

本職は、『舞台衣装制作』。
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『ロミオとジュリエット』に使われたような、衣装です。Arte70_034
カボチャパンツの作りはこうなってたのね。ふんふん、納得。でも、重そうだわ~。
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この方が、Leonardo=Leonardi氏。水彩画も上手なんです♪
ミシンも使いますが、ブレードや真珠を縫いつけたりする作業など、手縫いの部分も多いとのこと。
展示の衣装は、すでにテアトロ(劇場)にて使用されたものなので、1体7万円ぐらい。
新品だと、その倍だそうです。ご興味のある方は、お申し付けください。*^^*

確かにイタリアはオペラ発祥の地。舞台衣装制作の発注は、外国からもあるそうな。


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こちらは、英国スタイルの、お帽子。

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ルネッサンス期独特の、帽子(頭飾り?)と、エリザベスカラー。

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5月7日のお祭りの日の、レオナルド氏の時代衣装でのパレードのポスター。

ぜひ、この街の選りすぐりの美男子&美女に、着こなして頂きたいものです♪
また、その様子も、ブログでご紹介しますね。*^^*

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