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2011年5月10日 (火)

たかがアーティチョーク、されどアーティチョーク

今日は、このところマイブームなアーティチョーク料理について・・・
イタリア語では、カルチョーフィと呼びます。
春先から初夏まで市場に出回る、朝鮮アザミの蕾で、ドッサリと積まれたアーティチョークを店先に見つけると、『ああ~、春なんだな・・・♪』と思う、旬の野菜です。

お味は・・・というより、味はあんまりないかな~?
その歯触りと、食べていると鼻の奥に広がる微妙な香りを楽しむって言った方が良いかもしれません・・・
春先の風物詩という点でも、また食感の点でも、私はタケノコに似ていると思います。

でも、なかなかアーティチョークの良さが分からなくて(笑)、イタリア人は独特の風味がおいしい!って言うんだけれど。で、今年は、『ううんっ!カルチョーフィは、うまいぞぅ!』って感じれるまで、料理してみようと心に誓ったのでした・・・*^^*

で、近所のシニョーラのアドヴァイスと、私の好みを混ぜて数回の試作を繰り返し(←オーバーな・・・笑)、完成したレシピがコチラ・・・
Carciofi_014 2種類のアーティチョークを用意しましたが、お味は変わらないみたい・・・。
材料は、アーティチョーク・じゃがいも・ニンニク・ベーコンを適量で。

Carciofi_016 直径8~10cmぐらいあって、結構、大きいんですよ~。
アーティチョークを初めて手にして、まず迷うのは、『いったいどこを食べるのさぁ~?』ってこと。中の柔らかい部分に至るまで剥いていきます。花弁の先には棘があるから(←なんたってアザミですからねっ。*^^*)、気を付けて!

Carciofi_017うーん、このぐらいでいいかな~?

そして、棘部分と、先っぽは繊維質で硬いので、ここもバサッリ!と切り落とします。
Carciofi_020実際食せる部分は、ほんの僅か・・・

アクも強いので、水にさらすとベターです。アクで、剥いていると爪の間が真っ黒になるのだけが、困ったもんです。

Carciofi_025 4つ割にします。

ニンニクをつぶしてオリーブオイルで炒め、香りが出たら取り出し、ベーコンを炒めて取り出し、そこにアーティチョークを入れて裏返しながら良く炒め、下ゆでしたジャガイモと先ほどのベーコンを入れて、粉末ぺぺロンチーノを振りかけ、フタをして蒸し焼きにします。

Carciofi_030 『初夏を呼ぶ、ニンニク風味のアーティチョーク炒め』

カリカリベーコンとジャガイモとアーティチョークの歯触りがそれぞれ違って、Good!な1品です。*^^*
もう一品、イタリア人の友人に教えてもらったレシピも、ご紹介。

Pppix_007こうして見ると、本当にお花ですね。

蕾の真ん中を広げて、詰め物をします。
パン粉とパルミジャーノ・チーズとパセリを混ぜて牛乳で練ったものを、きゅっきゅっと詰めていきます。
うはは♪ おままごと感覚で、楽し~い。*^^*
オリーブオイルでニンニクとベーコンを炒めて取り出し、そこに底を平らにカットして座りを良くしたアーティチョークを並べ、ちょこっと白ワインを入れて、ふたをして蒸し焼き。

Pppix_019 『アーティチョークの詰め物・カリカリベーコン添え』

こっちは、初めてのトライだったのに、想像以上にうまく出来て、『おおおっ!いけるぞーっ!』って感激しました。ベーコンは余ってたから付けたので、本来は無くてもOK。

アーティチョークって、ものすごく鉄分が多いそうです。
健康面でも、女性の強い味方ではないですか・・・!

何事も、ハマると楽しいですね。
今年の春は、アーティチョークと人生を共にした、私でした。*^^*

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