GINORIのブリュロカップ
GINORI・・・
せっかくイタリアから発信しているのだから、現地でしかお目にかかれないアンティークジノリをお届けしたいと思うのです。
先週NewUpした、GINORIの薔薇の蕾のマグカップ。
なんとも独特な薔薇の蕾。(こちらはSOLDです。)
以前、同じ絵柄のカフェオレボウル&ソーサーをご紹介しましたが、今回は時代は少し上がって、コーヒーカップ&ソーサー。
描線は転写で、彩色は手で施されていて。
このなんとも魅惑的な薔薇の蕾の表現、一筋縄ではいかないところに、私はうなってしまうのです。
単に甘いだけじゃないところがいいところ。
蕾の棘が本当に痛そうに表現されていて(笑)、意匠のひねリが利いています。
このタイプの厚手のマグカップは、フランスではブリュロと呼ぶそうで、、、
主に、カフェやビストロで使用されていたそうです。
GINORIのチョコラータ用のブリュロカップ。※Tesoro*テゾーロにて販売しています。
GINORIでも昔は、バール用にこのようなカップを作っていました。
カップを蒸気で熱して熱々にして、飲み物を入れてお出ししたそうです。
大き目のカップは、冬のバールの定番:チョコラータ用。
コーンスターチでとろみをつけて、ラム酒を落とした「チョコラータ コン ルム」は、冬の街を歩き回って、手も脚もが冷え冷えになった時にうってつけ。
暖かいカップを手で包み込み、顔を近づけるとラム酒の魅惑的な香りが、、、一口で、ががーん!と元気が出てしまう魔法の飲み物。
おうちでも出来るので、冬の日曜の午後、小さなクッキーと一緒に。。。
もうひとつ、GINORIの白磁。
こちらは、アンティークジノリエスプレッソ用。※Tesoro*テゾーロにて販売しています。
こちらも白磁の微妙なゆがみや製作時に着いた砂などが景色となって、大変に趣き深く、実際に使うとアンティークの良さが手先を通じて伝わって来ます。
そうそう、ちょっと独特の絵柄のカップ&ソーサーと言えば、こちらがありました。
フランス製。Early Summerの《KITCHEN》にて、販売しています。
女の子のお人形遊び用に作られた小さなC&Sですが、絵柄がとっても不思議です。
きっと何かしか寓話な意味が込められていて、お母さんが遊びながら「知らない人について言っちゃだめよ。」とか、教えたものと思われます。
でも子供用にしては、意匠シニカル過ぎ。そこが好き。*^^*
昔、母が好きで、ジノリの「イタリアンフルーツ」のカップ&ソーサーが食器棚にいくつかありました。(もちろん、現行品です。)いつもきれいだな~と思って、眺めていました。
1735年からの歴史をもつGINORI。
アンティークジノリは、日本ではあまり知られていませんが、イタリア独特の美意識を感じさせ、とても奥深いので、これからも力を入れてご紹介していきたいです。