18世紀の古いCASSAPANCAのお手入れ
今日は曇ってて、写真撮影もできないし、以前から「やらなきゃ!」と思ってた古いカッサパンカのお手入れをすることに。
CASSAPANCA=カッサパンカって辞書で引いてみると、『中世、ルネッサンス期の収納箱を兼ねた長椅子』と出てくる。
日本語でなんなんだろう、、、と思ったけど、長椅子チェストってところかなぁ?
イタリアでは、古いお屋敷兼美術館みたいなところに行くと、長い廊下とかによく置かれている。
現在では、ベッドの足元側に置いて、羽毛布団を保管したりして使うのが一般的。
リネンシーツの在庫がかさばって、「もう収納場所がないーっ!」って言ってたら、友人から、「ウチの車庫の奥に古いカッサパンカがあるよ」、と言われ引き取ることに・・・
アンティーク市でもよく見かけるアイテムだけど、戦後のものは背が高く奥行きがあって、バウレと呼ばれる収納箱になり、私のスペースには大きすぎる。
大抵、古いものほど低くて細長い。でも古いものはそんなに見当たらないし、第一、市場では高すぎて手が出ないのです。
友人からは、18世紀のもの(1700年代)と言われてたので、期待していたんだけど・・・
かなり放置されてた模様です。
これは、はっきり言ってだねー、カッサパンカとして作られたものでは無く、農機具などを入れておく木の箱だったものに、後年に脚が付けられているよ。。。うーん、、、ちょっとがっかり。
古そうなことは確かだけど・・・
気を取り直して、お手入れだっ!
左の缶入りは蜜蝋、右のは天然由来のオイル。
蜜蝋は、家具などの大きなものだと、後で匂いがきつくて部屋にいられなくなるので、今回は少し色付きのパリエリーノ・オイルを使ってみました。
長年のほこりを拭って、、
刷毛で、適量を塗る。
その後、ボロ布で余計なオイルをふき取り。
中にも塗って乾かします。
内側のこのヒンジは、オリジナルみたい。ちょっと嬉しい。
完成。どんな感じでしょうか?
上の水彩画と、色味が合ってるのは、すぐ気に入ったけど。
でも、見慣れてくると、なんだかこの寡黙な感じがすごくよく見えてきて・・・
装飾が無いから、他の家具の邪魔も全然しない。
黙って、長い風雪を忍んできたような、、、クルミ材の存在感のみ。
閉めるときにする、重たい木板の音にも満足。
上には、古典刺繍の付いたシェードのランプとか置いたら良さそう・・・うーん。
内側に茶紙を敷いて、リネンシーツもきれいに収まりました。
しかし、こうやって書いてみると、特にBlogに記さなくても良かったような、、、
たわいのないネタでございました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。