ピノキオとパネットーネの箱
年末に、ローマ近郊で求めてしまった、アンティーク。
どう見ても、これは最初から私物でしょう。全然、売れそうにないもの。苦笑。
まずは、100年ぐらい前のパネットーネの箱。

帽子の箱かと思う大きさ。

リベルティ時代らしいロゴの文字。

上面には、『ミラノの銘菓・Panettone』と書かれています。
実はこれは、当時、郵便でパネットーネを送るために作られた箱です。
今のように流通が良くなく、どこでも手に入るものでなくて、ミラノの、しかもクリスマスのお菓子であるパネットーネは、イタリアのみならずアメリカなどへの外国にも、この箱で送られたそうです。

素材は、厚紙です。ビスで留められて、紐で持ちやすくなっています。
クリスマス前にミラノの叔父さんから贈られてくるパネットーネは、イタリアの地方の人にとってはお洒落な心躍るお菓子で、アメリカに移民した人たちにとっては、懐かしい郷土の味だったのかもしれません。
今では、日本でも、都心のデパートなどで売られているそうですね。
骨董市仲間のおじさんから、ミラノで見つけたという資料が送られてきました。


同じ箱です。『歴史的な、世界的に有名なミラノのブランド』、となっています。
現在のパネットーネ。昔に比べて4分の一くらいの大きさ。
まぁ、昔は家族構成も4倍でしたから、こんなに大きくてもすぐ食べられちゃったのでしょうね。笑。

大手Motta社の、オリジナルパネットーネ。

オレンジピールと干し葡萄入りが、伝統のオリジナルレシピ。
この頃は、趣向に合わせて、チョコチップ入りとか、レモンクリーム入りとかも出ていますが、やっぱりこのオリジナルが、私は一番好きかな。。。
さて、2番目は、ヴィンテージピノッキオです。

身長:30cm 生まれ:イタリアトスカーナ地方・1940-50年代
高かったんですよ!
迷ってたら、骨董市仲間のおじさん3人が、スマホのインターネットで調べてくれて、「赤一色の衣装のレアもんだから、、、」と、肩を押されて・・・
日本で1960年代のアトム人形に10万円以上の値が付くのと同じことで、イタリアの昔のおもちゃのコレクターアイテムです。
お店の人に聞いたら、フィレンツェのヴィンテージピノキオ専門店から分けてもらったそうで。確かに、アルノ川沿いにあります。ピノキオ専門店。何度か前を通ったことあるもの。
手描きの表情が可愛くて、以前購入して妹にプレゼントしてしまった(惜しいことしたな・・・笑。)ピノキオの版画とそっくりだし、、、状態もとてもいい。
ということで、手に入れました。

だいぶ昔に日本のJR??かなんかの広告でやってたペンギンみたいに、イタリアを旅行させて絵葉書的写真でも撮ったら、楽しいかなぁ~?

『今日は僕は、お花に囲まれてま~す♪』
うふふふ。
いかがなもんでしょうか?
また一人でニタニタする楽しみが増えそうです。
